CEOとCOO

2017.04.11発行 Vol.292
当社の内部事情で恐縮ですが、私はこの4月から小宮コンサルタンツの代表取締役会長CEOになりました。1996年に3人で会社を始めたときから約21年3か月間社長をしてきましたが、創業から一緒の平井君に代表取締役社長COOとなってもらいました。今でも11人の小さな会社ですが、私としては一区切りといったところです。

このお話をすると、小宮は半ば引退したのかと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、そうではありません。講演やテレビ出演、執筆などは今まで通り行いますし、小宮コンサルタンツの仕事もCEOとして関与していこうと思います。その際には、「CEOって何?」と思われる方もいらっしゃるでしょう。先日、当社では経営方針発表会を行いましたが、その際にも、私の役割を社員に説明しました。

CEO(Chief Executive Officer)は米国企業では、通常に置かれている地位で、会社の意思決定の最高責任者です。COO(Chief Operating Officer)は社長としての日常業務全般を行うものです。通常の業務段階での意思決定はCOOが行います。中小企業では社長の日常業務は結構多く、当社の場合だと、セミナー内容や社員の役割分担の決定から、預金の引きおろしのために銀行員を押すなど、といった業務がたくさんあります。そういう業務を今般、COOに引き継いだということです。代表印も銀行印もCOOに渡しました。私は、戦略や年間目標の最終決定、採用の最終決定など、CEOとして比較的大きな事柄の最終決定を行う役割に専念することになりました。そういった意味で、半ば引退というのとはかなり違うと自分では思っています。

ちなみに、CEOもCOOも執行役員としての地位です。社外役員と違って実務を行うからです。その他の執行役員にはCFO(Chief Financial Officer;最高財務責任者)やCIO(Chief Information Officer:最高情報責任者)やCTO(Chief Technology Office:最高技術責任者)を置いている会社もあります。すべて執行役員です。

取締役と執行役員の違いはご存知の方も多いと思いますが、取締役は商法上の役員で、株主の代理として取締役会で意思決定をするのですが、執行役員は商法上の役員ではなく、業務について内部の人間として責任を持っている人たちです。もちろん、取締役と執行役員を兼務することは多く、代表取締役CEOは、取締役(代表取締役)とCEOという執行役員の両方を行っているということです。欧米では、CEOのみが取締役を兼務し、他の取締役会メンバーはすべて社外取締役という企業も少なくありません。そのほうが、内部事情に配慮せず、株主の利害をそのまま取締役会で主張しやすいということですが、日本ではなかなか難しいのも実情でしょう。

最後になりましたが、このメルマガ同様、新体制となった小宮コンサルタンツにこれまで以上の叱咤激励をいただければ、大変有難く存じます。

【小宮 一慶】