転職から20年、出会いと運命

2011.11.22発行 Vol.163
 この11月末で、最初に就職した東京銀行を辞めてちょうど20年になります。10年半ほど務めた銀行でしたが、辞める半年ほど前にニューヨークへ出張した帰りの飛行機で、たまたま隣り合わせに座った方が設立したばかりの岡本アソシエイツという小さなコンサルティング会社に転職することにしたのです。

 それも本来なら1日早く帰る予定だったのを、一緒に出張していた部長に、もう1日帰国を延ばすようにと言われて、便を1日遅らせたのが、大げさでなく、私の人生を変えたのです。便の出発が少し遅れたため、少し早く着いたJFK空港のカウンターで、私にもともと割り当てられていた席がたまたま前に壁がある席で、「まだ早いので、他の席に変わってもかまいませんよ」と言われたのですが、そのままの席に座ったことも運命だったと思っています。

 この会社では社長の岡本さんから、人との付き合い方など多くのことを学びました。また、お客さまには巨大企業も多かったのですが、そこで出会った方たちからも学ぶことが多くありました。また、私の人生の師匠である曹洞宗円福寺の藤本幸邦老師と出会ったのも、カンボジアのPKOに参加したのもこの会社にいたころです。

 そのコンサルティング会社に2年半ほどいて転職した先も、たまたまあるパーティで知り合った方が紹介してくださった社長の会社でした。当時は日本福祉サービス(現、セントケア)というこれも小さな会社でしたが、その社長の村上さんから経営や人生について色々なことを教えていただきました。それが今の経営コンサルタントという仕事に大いに役立っています。さらには、村上さんは一倉定先生の経営ゼミに長く通っておられましたが、そのご縁もあって、私の現在のお客さまにも一倉先生のゼミ卒業生も多く、先週末に沖縄で開催されたそのOB会で今年も講演をさせていただきました。

 16年近く前に独立し、なんとかここまで小さなコンサルティング会社をやってきましたが、お客さまをはじめ本当に多くの方に支えられてきたとつくづく思います。そして、独立後に出会った多くの方たちも私の人生をより充実したものとし、中には運命に大きな影響を与えてくれている人たちも多くいらっしゃいます。その方たちには本当に有難く感謝しています。

 こういうこともあり、私は運命論者です。人の運命というものは自分の見えない力によってあらかた決まっているのではないかと思っています。もちろん、自分では目の前に起こっていることに、毎日必死で立ち向かっていますが、それでも、自分では決められない何かを神様が決めているように思います。それには逆らえないのです。自分では目の前のことに全力を尽くしながら、その大きな力に逆らうことなく、その流れに乗って、生きていくことが大切なのではないかと思っています。神様が決めた多くの出会いに感謝しつつ、この先も、多くの方と出会い、また、運命的な出来事に遭遇するかもしれませんが、私としては、それに逆らうことなく、前向きに生きていければと思っています。皆さんも運命的な出会いを経験されたことがあると思いますが、いつも感謝の気持ちを持って前向きに生きたいものですね。