自分を演じ切る

2014.02.12発行 Vol.216
 仕事柄、多くの方とお会いします。もちろん、ビジネスマンが多く、経営者から新入社員さんまでお会いする機会があります。先日、当社のセミナールームで行った「若手フォローアップ研修」でも当社のお客さまの今年の新入社員さんたちの元気な姿を見ることができ、とてもうれしく思いました。それ以外にも、物書きの仕事で多くの編集者とお会いしますし、テレビにも出ていますから芸能人やテレビ局の人たちともお会いします。

 そんな中で、活き活きとしている人と、残念ながらそうでない人もいます。活き活きとしている人たちは、自分の役割を演じ切っている人ではないかと思います。地位の上下は関係ありません。自分が与えられている今の仕事での役割を演じ切っているのです。新入社員なら新入社員としての今の仕事を精一杯やる、社長は社長で今の役割を演じ切るということです。演じ切るとは役割を全うするということです。

 これは、何も職場に限ったことだけではなく、家庭では、父親、母親、配偶者、あるいは子どもといった、自分に与えられている状況をやり切るということも同じだと思います。

 演じ切るとは役割を全うすることと先に書きましたが、言い方を換えると、「なれる最高の自分になる」ということと同じではないかと私は考えます。私は、自己実現とはなれる最高の自分になることだと思っていますが、そのためには、今、与えられている自分の状況を演じ切ることが大切なのです。

 先日、ソチのオリンピックで、モーグルの上村愛子選手が、残念ながら4位に終わりましたが、ご本人は「とてもすがすがしい気持ち」と言っていました。自分の役割を演じ切って、なれる最高の自分を出せたからだと思います。

 ひるがえって、私たちはどうでしょうか。オリンピック競技とは違い、仕事は長丁場ですから、いつも全力というのは難しいかもしれません。しかし、それに慣れてしまい、適当に力を抜いた仕事をしてはいないでしょうか。いつも与えられた自分の仕事に全力で取り組み、どんな役割であるかにも関わらず常に自分の役割を演じ切ることが、自分の人生を豊かにし、自己実現をするために最も大切なことではないかと思います。

 私は、当社の社員に「帰る前に、今日一日一生懸命働いたかを反省してから帰って欲しい」ということを時々お願いしますが、これも毎日、自分の役割を演じ切っているかどうかにつながることだと思います。