東海道新幹線と東京オリンピック50年間の日本経済

2014.10.14発行 Vol.232
 東海道新幹線が10月1日に開業50年を迎えました。東京オリンピックからも10月10日で50年です。その両方の記憶があるということは、私も結構齢をとったということです。

 年に100回ほどは東海道新幹線に乗り、これまでに1500回ほどは乗ったと思いますが、私としては感慨ひとしおです。今日もこの原稿を大阪へ向かう新幹線の中で書いています。東京オリンピックも、小学校一年生の時に大阪府堺市の小学校から聖火リレーを近くに見に行った記憶があります。今回のメルマガでは、この50年間の日本経済を振り返ります。

 1964年は高度経済成長の真っ盛りを象徴するような年でしたが、当時と現在との日本経済を比較すると、状況は様変わりです。1964年の名目GDPは約30兆円、現在の16分の1程度です。日本の人口は9700万人強で、現在は約1億2700万人です。

 1ドル360円の固定相場の時代で、海外からの旅行客は年間27万人、現在は1000万人を超えています。逆に海外への旅行者は51万人でしたが、現在では2800万人程度に増加しており、日本経済の発展や日本人が経済的に大いに豊かになったことを物語っています。

 ちなみに、新幹線では、ビジネスマンなどがパソコンやスマホでインターネットを利用する様子をよく見かけますが、64年当時は固定電話が日本全体で630万台程度普及していただけで、現状、携帯電話だけでも1億3千万台あることを思えば、経済とともにテクノロジーの進歩は目覚ましいものがあります。その当時、白黒テレビの価格は約5万円、カメラ(もちろんフィルム式)のものは2万円弱だったそうです。ハイテク品は、現在のほうが格段に安いと言えます。現在約350万円の一人あたりの収入が40万円くらいだったことを考えれば、テレビもカメラも相当の高額品だったと言えます。

 一方、日本経済は90年代前半に大きな転換期を迎えました。名目GDPは90年代前半までは伸びましたが、その後の20数年間は500兆円前後で全く伸びていない状況です。人口構成も大きく違っており、1964年当時6%ほどだった高齢化率は現状26%で、それも今後ますます増加する予想です。この先の日本経済がとても心配です。

 今から6年後の2020年には東京オリンピック、13年後の2027年には、品川―名古屋間でリニアが開通する予定です。東京オリンピックのときにはまだ働いていると思いますが、リニア開通時には現役で働いているかどうかは分かりません。私はそのとき69歳です。オリンピックやリニアが起爆剤となって日本経済が再び活性化することを願ってやみません。