成功するリーダーの5つの特徴

2010.11.09発行 Vol.138
 多くの成功した経営者や失敗した人たちを見てきましたが、私は次の5つが成功するリーダーの特徴だと思っています。他にももちろん特徴はあると思いますが、ほぼ間違いないとも思っています。順不同です。

  まず、成功している人は「せっかち」です。あまりせっかちが過ぎるのも周りの人に迷惑だと思いますが、「明日伸ばしの習慣を持たない」と言うことではないでしょうか。できることはできるだけ早く済ませてしまいたいということもあるかもしれません。また、早く済ませるだけの「実行力」があるとも言えます。

  二つ目の特徴は「人を心から誉めることができる」ということです。人の良いところが見えるから人を心から誉めることができるのだと思います。誉めることのできる良いところを見つけ出せるので、長所を活かした組織作りもできると思います。ただし、「誉める」ことと「おだてる」ことは違うのでその点には注意
が必要です。「誉める」は本当に良いことに対してで、「おだてる」はそれほどでもないことを評価することです。おだてると部下はつけ上がります。また、人を心から誉めることのできる人は、良い面を見ることのできる人ですから、ものごとをなすに当たってもできる面を見る積極志向の人が多いと思います。

  三つ目の特徴は「怖いけれども優しい」ということです。仕事に対しては厳しく、けれども人間的な優しさを失わないということです。松下幸之助さんは、相手が気絶するほど部下を怒鳴りつけた後に、その部下の家に直接電話して、奥さんに対して「今日は旦那さんがしょげて帰ってくるから、夕飯にはお銚子の2、
3本もつけておいてあげなさい」とおっしゃっていたそうです。言わなければならないことは厳しく言う、でも人間的な優しさは忘れないということですね。これは言うのは簡単ですがやるのは難しいことです。

  四番目は「他人のことでも自分のことのように考えられる」ということです。これもなかなか難しいことです。自分のことだけでも精一杯になりがちです。亡くなられた一倉定先生が経営者として成功したければ「電信柱が高いのも、郵便ポストが赤いのもすべて自分のせいだと思え」とおっしゃっていましたが、他人
のことでも自分のことだと思えるくらいの度量が必要です。でも、私も小さな会社の社長をしていますが、なかなか難しいですね。

  これに関連して、私が好きな『ビジョナリーカンパニー2』では、会社を飛躍的に伸ばしたリーダーの特色の一つとして「うまくいったときには窓の外を見て、失敗したときには鏡を見る」とあります。うまくいったときには自分以外に成功要因を求めるために「窓の外」を見て、失敗したときには自分のどこが足りなか
ったかで「鏡」を見ることのできる人が成功する人だとしています。

  そして、最後の特徴は、これは絶対だと思いますが、成功している人は「素直」です。松下幸之助さんは『素直な心になるために』という本まで出しておられます。素直であれば人の知恵を借りることができますし、人は素直な人を助けたいと思うからです。どんな状況でも素直でありたいものです。

  ちなみに、会社をつぶした経営者の特徴は「明るく、元気、おおざっぱ、見栄はり」です。