休暇を取って思ったこと

2013.08.13発行 Vol.204
 3年ぶりに10日間の夏休みをとりました。仕事が好きですが、休むことも好きで、休める限り休もうといつも思っていますが、1週間以上の休みを取れたのは3年ぶりでした。社員にもできるだけ休みを取るように言っています。

 休まない人もいるようですが、毎日同じようなパターンで働いていると発想が貧弱になると私は思っています。もちろん、毎日精いっぱい働くことが大前提で、ぷらぷら働いている上に休暇をきちんと取っていては、何も成し遂げることはできませんが、やはり、しっかり働いて、そして休みもきちんと取る事が大切だと思います。

 私の場合、日帰りも含めて年の3分の1くらいは東京を離れ、100泊近くは外泊しているので、一般の方よりは刺激が多く、いろんなものを仕事を通じても見ていますが、それでもやはり発想が偏りがちになります。休みを取ることで、普段と違うモノの見方や考え方が出てくると思います。仕事をとても好きなので、休暇中でも仕事のことを考えることが少なくありません。考えないと余計にストレスがかかるというか、逆に仕事をしていてもストレスを感じることはあまりありません。むしろ、気乗りしない飲み会などに行く方がずっとストレスがかかります。仕事でストレスがなくても、それでも休むほうが良いと思いますし、仕事でストレスを感じる人は、特に休みを十分に取った方が良いと思います。

 今年の休暇は、家族でスペインに行きました。パックツアーに乗っかって行ったのですが、マドリッド、トレド、コルドバ、グラナダ、ミハス、セビリア、バルセロナと結構盛りだくさんに観光地を巡りました。

 スペインは、古代は大ローマ帝国、その後イスラム教徒、さらにはキリスト教徒が順に支配してきました。有名な大聖堂の中には、アラビア様式のモスクがキリスト教会に転用されたものも少なくはありません。コロンブスが新大陸を発見した1492年は「レコンキスタ」と言って、スペイン全土のイスラム教の支配地が完全にキリスト教の支配に戻った年でもあり、スペインにとっては非常に重要な年です。その後、1世紀ほどは「日が沈むことがない」といわれるほど世界を支配したスペインでしたが、17世紀初頭ころから国力が落ちました。

 スペインを旅すると分かりますが、私が訪れた大部分の地域は、夏はほとんど雨の降らないやせた土地が続く地域で、オリーブとひまわり畑が延々と続いていました。農作物にもそれほど恵まれないスペインが一時は世界を制覇し、そして衰退したことが私の興味を強くひきました。帰国後、早速『国家はなぜ衰退するのか』(アセモグル他著、早川書房、上下巻)を読み始めていますが、興味が尽きません。これは、もちろん、企業はなぜ衰退するのかということにもつながります。

 旅行中、本の企画も2つほど思いつきました。いずれにしても、休暇が取れることは有難いことですが、大いにリフレッシュできたと思っています。