グアムでの定点観察2016

2016.02.23発行 Vol.265
 今年もお客さまとグアムでの4泊5日の経営合宿を実施しました。今年は、後継ゼミ生を含め33名のお客さまにご参加いただき、各社、経営戦略立案を行いました。私は、講義や面談などの合間に、いつものようにグアムで定点観察をしました。もう、これで10年連続となります。

 タモン湾の白砂の海岸やその周辺をいつものように歩いていて感じたのは、グアムの経済状況は、現状は比較的良いということです。タモン湾の中心地には、タイ系のホテル「デュシタニ」が完成し開業していました。私たちが泊まった日航ホテルに隣接する土地でも結構大きな開発が行われていました。グアムの中心産業は観光ですから、その関連の開発が行われている状況では、景気は活況だと言えるでしょう。

 グアムは、米国の準州で、米国本土から見て最も辺境の地にあると言えます。その辺境の地での経済状況は、マンハッタンなどの中心地より先に現れることも少なくありません。私は、2007年2月にタモン湾の海岸を歩いた時に、湾に面した高級コンドミニアムがいくつも売りに出ているのを見て、米国の不動産バブル崩壊の兆しが出ているのではないかと思いましたが、その年の8月には「パリバショック」に端を発した「サブプライム危機」が露呈し、翌年には「リーマンショック」が起こりました。それらのコンドミニアムも今年は「For Sale」の看板を見かけることはありませんでした。グアムの不動産市況は良いと考えられます。米国本土もそこそこ良いのではないでしょうか。

 ひとつ「異変」とまではいかないかもしれませんが、変調があったのは、中国人の爆買いです。免税店の売り場の人に聞いたところでは、私たちが訪れた前の週の春節では、特に高級店では期待していたほどの売上げがなかったと言っていました。私は、日本の百貨店の2月の売上げの中で、貴金属や宝飾品、高級時計などの統計に注目していますが、そこで前年比を大きく割っているようであれば、爆買いに変調が出ていると言ってよいと思われます。3月半ばにはその統計が発表になりますがそれに注目しています。

 余談ですが、行きの飛行機で、有名私立大学の女子ゴルフ部員5名ほどが、ビジネスクラスに乗っていたのには少し違和感を覚えました。金持ちの子弟が多いことで有名な大学ですが、親のお金だと思いますがどんな事情があるにしろ学生時代からビジネスクラスに乗せるのは、あまり本人のためにはならないのではないでしょうか。

【小宮 一慶】