グアムの定点観察

2014.02.25発行 Vol.217
 毎年2月中旬あたりに、お客さまにお集まりいただき、グアムで経営計画策定のセミナーを4泊5日で行っています。今年は25名のお客さまが来られました。毎年同じ時期に同じ地域のホテルに泊まります。そして、私はほぼ同じ時間にタモン湾を歩くことにしています。それによっていくつかのことが見えてくるからです。

 まず、今年気づいたことは、春節から少し外れたこともあったのでしょうが、毎年どんどん増えていくように感じられた中国人観光客が、気になるほどの多さではなかったということです。いつもはそのにぎやかさからプレゼンスが目立つのですが、それほど目立つ数ではありませんでした。そして、さらに少ないと感じたのは韓国人です。やはり景気が影響しているのでしょうか。一方、毎年このセミナーに参加される当社のお客さまの感想では、私たちが研修を行ったウェスティンホテルでは、これまであまり見かけなかったロシア人が結構いたとのことでした。ホテルは連日満室でしたが、今年は日本人が圧倒的に多いと私は感じました。日本の景気回復が影響しているのでしょう。

 ただし、韓国系のロッテグループが、ウェスティンホテルの隣のホテル(以前はホテルオークラだった)を改修しており、近々開業をする予定となっています。また、グアム国際空港の免税店もロッテグループが、以前は日系の免税店だったところをリニューアルオープンする予定で、ロッテグループのプレゼンスが今後大きくなりそうです。

 また、ウェスティンホテルがあるのがタモン湾というグアム観光の中心地なのですが、そのとても良いロケーションにもう5年以上かけて建設中のホテルと思われる建物がもう少しで完成しようとしています。この建物は、何度か建設が中断していたのですが、やっと完成しそうなのです。グアムは米国の準州で、米国本土から最も離れた地域ですが、ようやく景気が回復してきたということでしょうか。リーマンショック前は、コンドミニアムの建設など、バブルと言ってもよかったのですが、リーマンショック少し前から陰りが見えはじめ、その後、建設を途中で中止している建物が増えましたが、ようやく回復の兆しが見えてきた感じです。おそらくホテルだと思いますが、一番多い日本人観光客が、増えつつあるということも影響しているかもしれません。

 一方、グアムには大きな米軍基地がありますが、ホテル内でも軍服を着ている人をときどき見かけます。中東やアフガンでの戦争が激しかったころほどではありませんが、リゾート地であり、また、そのような光景に慣れていない私たちには若干の緊張感を持たせます。夕方、帰還してくる多くの戦闘機や爆撃機、輸送機が、美しいタモン湾上空を爆音を響かせて通過していくのを見ると、世界の現実に目を向けざるを得ません。

 今年は、私が研修中に少し体調を崩したこともあり、例年ほどいろんなところを歩くことはできませんでした。グアムを離れる頃には体調は元に戻りましたが、体調管理の大切さと健康の有難さを感じた次第です。来年のグアム合宿でもどんな変化がみられるかがとても楽しみです。