グアムでの定点観測

2011.02.22発行 Vol.145
 ことしもお客さまにご一緒いただき、経営計画策定の合宿をグアムで行いました。毎年2月の中旬に行っていますが、ことしは昨年より1日多い4泊5日でした。ほぼ同じ時期に同じ地域に行くので、定点観察にはもってこいです。

 まず、今年驚いたのは、雨が多かったことです。この時期は、グアムは乾期なのですが、着いた日や翌日の午前中は強い風と雨でした。たまたまなのかとも思いましたが、ホテルの方と話をしても、今年は雨が多いと言っていました。地球温暖化の影響かどうかは私には分かりません。

   毎年見ているタモン湾周辺の海辺に面したコンドミニアム(日本風に言えばマンション)もまだ「For Sale」や「For Rent」の看板が出たままの状態でした。またウエスティンホテルの隣の高級ヴィラの開発物件は3年前から開発が止まった状況で、草ぼうぼうのまま放置されていました。不動産市況はまだ厳しいのでしょう。

 しかし、明るい兆しもありました。湾の中心地域に位置するハイアットホテルの隣では、おそらくホテルと思われる開発が進んでおり、朝早く湾を散歩しているとクレーンが動き、建設が進んでいる状況が見えました。また、湾の一番端でも巨大なクレーンの姿が見えました。グアムは米国の準州で米国の一番辺境にあるとも言えます。米国本土ではまだ不動産市況は厳しい状況にありますが、ほんの少しですがグアムでは開発再開の兆しが見えているといったところでしょうか。

 これにはひょっとしたら、中国人観光客が増えていることが影響しているのかもしれません。昨年は中国の春節と重なったこともあり、中国人観光客がひときわ目立ちましたが、ことしはそれほどでもありませんでした。しかし、ひょっとしたら、もうこの時期にグアムで研修をするのが5年連続となるので、中国人観光客に慣れ過ぎてそう感じないのかもしれませんね。中国の名目GDPが日本を抜いて世界第2位になったと報道されました。タモン湾に面したホテルでは、今年私たちが泊まった日航ホテル以外では、日系のホテルは残念ながらすべて売却されました。勢いの違いを感じざるを得ないのがなんとも残念です。

 一方、航空自衛隊に詳しい方がセミナーにご一緒だったのですが、この時期日本の航空自衛隊と米軍がグアムで合同演習を行っていたとのことです。実際、F15と思われる戦闘機や大型の輸送機が頻繁に湾の上空を飛んでいました。普天間基地問題で日本と米国との間には少なからぬ不信感が生じましたが、防衛の最前線ではこうした地道な訓練や努力が繰り広げられていると思うと、政治の無責任さに憤りを感じるとともに、前線で訓練を続ける自衛官には頭の下がる思いがします。

 今年は、朝と夕方に湾をそれぞれ1時間ほど歩きました。ここで述べたような定点観察を行っているとともに、歩くことが私の健康のバロメーターチェックの役割も果たしています。4年ほど前に、少し大きな手術をしましたが、おかげさまで今年も身体の調子は大丈夫なようです。今年は後継ゼミ生も毎朝歩くのを一緒してくれたのでとても楽しかったです。