グアムでの定点観察

2013.02.26発行 Vol.193
 毎年2月中旬にグアムでお客さまと経営計画策定セミナーを行っています。4泊5日の日程で、後継ゼミ生の卒業ゼミと合同で行っており、今年は後継ゼミ生を含めて28名のご参加でした。今年で連続7回目となりますが、毎年私は決まった場所を決まった時間に歩くことにしています。タモン湾という結構長い海岸を1時間ほど毎日夕方に歩くのですが、今回のメルマガではそこで感じたことを書きます。海岸を含めグアムで定点観察しているのです。

 まず、今回のセミナーは中国の春節と重なりました。これまでも何度か春節と重なったことがあり、その際にはホテルで中国人を多く見かけるのですが、今年はこれまでの春節よりも中国人が少ない感じがしました。日本に帰り、日経新聞を読んでいると、中国で春節の時期に高額品が以前ほどは売れなかったという記事がありましたが、年末に出るボーナスが従来ほどではなかったということが原因のようです。そのことがグアムでの観光客の数に影響を及ぼしていたのかもしれません。

 海岸沿いには高級コンドミニアムがいくつか建っており、そこには「For Sale」の看板が以前同様出たままでしたが、湾の中心部のハイアットホテルのすぐ隣には、ホテルらしい高層の建築物がほぼ出来上がっていました。この建物は、何年も前に建設がはじまり、その建設が途中で止まっていたものです。聞いたところでは、一度建設が中断したものの、再開され、もうすぐようやく完成するとのことでした。少し観光客が増えつつあるということでしょうか。

 米国本土での不動産市況は昨年春あたりから改善し始めていますが、米国の最果ての地(グアムは米国の準州)での不動産市況にも注目したいところです。辺境の地では、景気が下がるときにはたいてい最初ですが、上がるときには最後になることが少なくないからです。一方、日本からのJAL便は、以前は、747型機などの大型機でしたが、今年は中型の767型機でした。JALの経営改善の一環だと思いますが、往復ともほぼ満席でした。

 今年も、研修中に米軍の戦闘機などの爆音を聞くことがときどきありましたが、今年はホテル内では以前はよく見かけた迷彩服の軍服を着た人たちを見かけることは全くありませんでした。数年前までは、グアムの基地はアフガニスタンやイラクへの中継基地で、多くの軍人を見かけましたが、このところ米軍は戦線を縮小しており、そのことも影響していると考えられます。

 個人的なことで恐縮ですが、毎年同じ海岸をほぼ同じ距離歩きながら自分の体調もチェックしています。おかげさまで自分の感覚では問題なさそうです。

 ところで、この研修の最初の日に、とても不幸な事件がグアムの中心地で起こりました。私も一部のお客さまと事件が起こった現場を事件の1時間少し前に歩いて通りました。安全なグアムであのような事件が起こるとはとても想像できませんでした。亡くなられた方たちのご冥福をお祈りするとともに、運命というものを考えざるをえません。毎日を大切に生きたいと思っています。